以前ブログでレビューを書きたいと言ってた『演奏家のためのこころのレッスン』についてまとめたので少し書いていきます。
まず著者のバリー・グリーン史についてですが、コントラバス奏者及び教師として活動をされているお方です。
この本ではインナーゲーム(スポーツにおけるメンタルコントロールのようなもの?)を音楽活動に応用出来ないかと考え、指導にその考えを組み込んでいきます。具体例とともに演奏における様々な問題を解決していくわけですが、習う人目線よりも教える人目線で書かれているのが特徴で是非とも楽器を指導している方にこそ読んでもらいたい内容になってます。
また内容も『確かに!』と唸ってしまうものが多かったのですが、語句の説明が不十分なものがあったことがマイナスポイントかなと思います。(星4つ)
最後に(特に)自分に響いた内容を2つ紹介します。
①自ら作りだす障害物を理解し、そして失敗を許してやる
演奏中に正しく演奏しようと努力することで、結局失敗してしまう。逆に失敗しようとして演奏してみると上手に演奏出来てしまうという例を挙げて解説しています。
本書では自身を妨害する内なる声をセルフ1と呼んでおり、このセルフ1が演奏の邪魔をしているとのこと。(本書のメインとなるテーマです。)
②音楽になる
演奏中における『自己解放』の8つの技術の1つに『音楽になる』という方法があるのだと言っています。(詳細は本書にて)
他にも『音楽とは演じる芸術である』や『演奏家に必要なのは自分自身を忘れられること』(これは自分自身別のアプローチから感じていた事で私は『滅私』という表現を使ってました)
等興味深い言葉が沢山でてきます。
気になる方は是非読んでみてください。
私は後5回ぐらいは読み返すつもりです(笑)
それでは、また次回の更新で!